2009年10月20日
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小田急線沿いと京王線沿いの書店文化の違い?

Written By: 川俣 晶連絡先

 昨日は小田急線の千歳船橋駅まで徒歩で往復しました。これは生まれて初めての体験です。直線距離で見る限りぎりぎりマンポサンポ圏内です。荒玉水道に沿って同程度の距離を歩いたことは何回もあることから、理論的には可能と推測されながら、道が入り組んでいて直線的に行けそうもないためずっと躊躇していました。もう1つ、カロリー制限してから体力的に万歩は難しいという状況もありました。しかし、恵泉裏通り方面を歩いた結果として、「無駄なウロウロをカットできれば十分に千歳船橋駅まで行ける」という手応えを感じました。更に地図を徹底的にチェックした結果、かなりシンプルな経路で到達できることが分かりました。以下は日大正門前を起点とした千歳船橋駅までの(たぶん)最短経路です。

 拡大して見ると分かりますが、E点, N点, T点の曲がり角さえ注意すればあとはほとんど道なりに進むだけです。

 とはいえ、この経路を実践できたのは復路が最初で往路は2つの間違いを犯してしまいました。

  • ライフ経堂店に行く経路も平行して検討していたが、その経路と取り違えて違う道に1回入ってしまった
  • 千歳船橋の駅に到達する道路として1本東の道路を選んで歩いてしまったので、OXストアの前に出てしまい、改札が見あたらずに焦った

 いずれにしても、最もシンプルな経路を歩いていれば良かった、というオチでした。

小田急線沿いと京王線沿いの書店文化の違い §

 以下、書店という言葉が示す対象に古書店は含めません。念のため。

 さてここからが本題です。

 昨日のこの散歩で驚いたことが1つあります。

 それは、千歳船橋駅周辺に少なくとも2軒の「街の普通の本屋」を発見したことです。ここでいう「街の普通の本屋」の本屋とは以下の2つの条件を満たさない書店を示します。

  • 啓文堂のような大手チェーンではない
  • 大型店ではない (たとえば経堂図書館の隣の地下にあるような本屋ではない)

 千歳船橋駅の駅前に1軒。帰りに歩いている途中で1軒に遭遇しました。

 更に、一昨日は経堂小学校の裏手にも1軒発見しています。経堂の商店街にはもっと駅近くにもう1軒存在しているはずです。

 これらの、けして大きくはない普通の街の本屋が比較的狭い地域に何軒も存在しているのは、京王線沿線住民としてはかなり新鮮な驚きでした。以下は、かなり間違いが踏まれているかもしれませんが、簡単にまとめます。

  • 笹塚: あまり詳しくはないが、たぶん啓文堂と三省堂の2つの大手チェーンがメインなのだろう
  • 代田橋: 啓文堂しかない?
  • 明大前: 啓文堂と駅前に小さな本屋が1軒。過去に比較的大きな普通の本屋があったはずだが今はもうない
  • 下高井戸: 普通の本屋が過去にたぶん4軒(同時存在数としてはたぶん最大3軒)あったが、日大通りに1軒残るだけ。あとは駅にできた啓文堂
  • 桜上水: 普通の本屋は1軒あったはずだが絶滅。啓文堂のみ
  • 上北沢: 過去は不詳だが、現在は普通の本屋が1軒だけのようだ
  • 永福町: 本屋絶滅?
  • 西永福: 駅前に普通の本屋が1軒あったがCDショップ兼業だったか?

 これに対して、小田急線側は以下の通りです。

  • 経堂: 少なくとも2軒の普通の本屋と1軒の大型店
  • 千歳船橋: 少なくとも2軒の普通の本屋

 豪徳寺や祖師ヶ谷大蔵は商店街をあまり散策したことがないので何とも言えませんが。経堂と千歳船橋で見た状況は、京王/井の頭線方面の近所の状況と比較してかなり鮮烈に感じられたのは事実です。

感想 §

 本屋の減少はどこでも見られる傾向か……と思っていましたが、京王線沿線に関してはもしかして啓文堂の進出のせい? それとも、本を求める小田急線沿線住民の文化水準が高い?

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